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● “結石”が原因となる病気とその治療 ●
〜胆石(胆のう結石・総胆管結石・肝内結石)について〜 |
外科医師 濱津 隆之
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肝臓から分泌された胆汁は胆管と呼ばれる管を通って腸へ運ばれます(下図A参照)。胆のうは、この途中にある袋状の臓器で胆汁を一時的に貯めて濃縮し食物が十二指腸へ送られたときに、これを感知して収縮し胆汁を腸へ分泌します。胆汁は脂肪の消化を助ける働きを持ちます。胆石とは胆汁が存在する胆のうや胆管にできる石のことで、その石がどこにできているかで胆のう結石症・総胆管結石症・肝内結石症に分類されます。
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図A 腹部臓器 |

図B 胆のう周辺 |
●胆のう結石症(たんのうけっせきしょう) |
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胆のう内部(上図B@)もしくは、胆のう管内部に結石を認める病態です。基本的に内服薬治療では結石の消失を認めることは少ないです。症状として無症状が半数くらいあり治療の適応にはなりません。しかし、結石のために一過性の痛みを伴うことがあり、これを胆石疝痛発作(たんせきせんつうほっさ)と呼びますが手術の準適応になります。さらに、症状がひどい場合は急性胆のう炎と呼ばれ、発症より3-4日以内に診断がつけば早急な手術が治療ガイドラインにて推奨されています。それ以上に日数が経過している場合は、胆のうに管を刺して体外に胆汁を出す経皮経肝胆のうドレナージ(PTGBD)をまず行ない、その後に待機的に手術を行います。胆のうは手術を行うと無くなってしまいますが基本的には術後の生活は術前とさほど変わりません。
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| ●総胆管結石症(そうたんかんけっせきしょう) |
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総胆管(上図BA)に結石が存在する病態です。総胆管にのみ結石が存在することもありあますが、総胆管結石症と同時に胆のう結石症が併存していることが多いです。症状として胆管炎併発による発熱、黄疸(おうだん)などがあります。時に致命的となる急性閉塞性化膿性胆肝炎(AOSC)まで悪化することがあるので注意が必要です。症状として発熱・黄疸・疼痛があり、ショック症状まで呈することもあります。治療として
@内視鏡下十二指腸乳頭切開術(ないしきょうかじゅうにしちょうにゅうとうせっかいじゅつ)
A開腹下総胆管切開・切石術(かいふくかそうたんかんせっかい・せっせきじゅつ)
B腹腔鏡下総胆管切開・切石術(ふくくうきょうかそうたんかんせっかい・せっせきじゅつ)
があります。
当院では、患者さんの日常生活を考慮して内視鏡治療を第一選択としていますが、内視鏡手技が困難である症例では手術療法を行います。
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| ●肝内結石症(かんないけっせきしょう) |
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肝臓内部の胆管(上図BB)に結石が存在する病態です。無症状のことが多いのですが、長年放置すると結石より末梢の胆汁うっ滞の影響で、まれに胆管がんの発生を認めることがあるために予防的治療の適応となります。治療には
@経皮経肝胆道鏡的切石術(けいひけいかんたんどうきょうてきせっせきじゅつ) ※カメラでの手術
A開腹肝臓切除術(かいふくかんぞうせつじょじゅつ)
があります。
肝内結石症の発生頻度は胆のう結石症や総胆管結石症に比べるとかなり低いです。
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| これらの結石は主たる成分によりコレステロール結石やビリルビン結石などに分けられます。石ができる成因は様々ですが、種類によって治療法が大きく変わることはありません。上記のような症状がある方や不安に思われている方は、すぐに当院外科までご相談いただき診察をお受けください。 |
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